例会 第1322回 令和7年 12月11日

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第1322回 例会  会長挨拶

あっという間に今年も終わりに近づいてきました。来週のクリスマス例会は、たくさんの方にご参加いただき、盛り上げていきたいと思っています。ぜひご家族にも声をかけていただき、多くの方に来ていただけると嬉しいです。みんなで楽しく過ごしましょう。親睦委員の皆さんも一生懸命企画していますので、よろしくお願いします。

昨日、一昨日あたりから、空気が非常に乾燥していますね。そんな中、伊勢原の日向山で火事がありました。の点も共有できると思います。

私の家の近くではありませんが、毎年参拝している日向薬師のある地域です。関東三大薬師として有名なお寺で、ニュースでも全国的に取り上げられていました。最近は各地で火事が起きていますので、日本全体で十分注意が必要だと思います。山に行く人は減っているかもしれませんが、大山では熊の出没なども報告されています。私は毎年正月に神社へ参拝しているので、今年も行く予定です。とにかく今は非常に乾燥していますので、皆さん火の取り扱いには十分注意してください。

もう一つ、後ほど青田さんからもお話があると思いますが、来年のIM(インターシティミーティング)の案内がそろそろ届いています。クラブの事業について話す時間も企画されているようですので、の点も共有できると思います。さらに、次年度は当クラブがIMのホストを務めます。皆さんで一致団結して盛り上げていきたいと思います。私も上薗会長エレクトをしっかり補佐していきますので、ぜひご協力をよろしくお願いします。

お誕生日おめでとうございます。

卓話 現場で見た!日本の職場で活躍する外国人材と受入れの実務

こんにちは。
私は税理士法人で、個人や法人の税務申告業務をメインに行っています。ただ、それに付随して、10年以上前に会計事務所として海外に進出したことがあります。その際、会計業務はそれほど多くなかったのですが、人材に関する話が出てきました。進出先はミャンマーで、日本の税務のお客様から「人手不足」という声が多くあり、一方でミャンマーには日本で働きたい人がたくさんいました。そこで、外国人を日本に受け入れる仕組みとして、技能実習生の管理団体を設立し、現在もその理事を務めています。今日は税務の話ではなく、外国人人材についてお話ししたいと思います。

スライドは30枚ほどありますが、すべて細かく説明すると分かりづらい部分もあるので、要点を絞ってお話しします。最後に、現在私が取り組んでいるラオスでの送り出し事業について、現地スタッフや実習生の自己紹介もご紹介します。

まず、なぜ今外国人材なのかという点です。日本は深刻な人手不足に直面しており、働ける年齢層の人口が減少しています。求人倍率は1倍を超え、高止まりの傾向があります。こうした中、外国人労働者は2023年時点で200万人を超え、今も増加しています。

以前は、現場仕事に従事する外国人は技能実習制度しかありませんでした。しかし2019年に「特定技能」という新しい制度ができ、外国人労働者の受け入れが拡大しました。技能実習制度は本来「日本で技術を学び、母国に持ち帰る」という国際貢献が目的でしたが、実態としては人手不足解消のために利用され、低賃金や劣悪な労働環境、転職不可などの問題が発生しました。その結果、失踪者やブローカーによる不法就労が増え、国際的にも批判される制度となりました。

こうした問題を受け、技能実習制度は廃止され、新たに「育成就労制度」が導入されます。この制度は、目的を「人材確保と育成」に明確化し、外国人を労働者として受け入れ、転職の自由を認めるなど、権利を保障します。また、キャリアパスも整備され、育成就労から特定技能1号・2号へ進み、最終的には永住や家族帯同も可能になります。

現状、特定技能の在留資格を持つ外国人は2025年6月時点で約33万6千人。分野別では、飲食料品製造業が最も多く、次いで工業製品製造、介護、建設が続きます。国籍別ではベトナムが圧倒的に多く、次いでインドネシア、ミャンマー、フィリピンです。ラオスはまだ220人程度と少ないですが、今後増加が期待されます。私はラオスで送り出し機関を運営し、日本への人材供給を進めています。

以下の文字起こしを、読みやすい文章に整えました。冗長な部分や言い直しを整理し、自然な流れにしています。


私は現在、ミャンマーとラオスで送り出し事業を行っています。なぜこの2か国なのかという理由を説明します。
ベトナムは現在、日本に来る外国人労働者の中で最も多く、人口も多いので有利な国ですが、経済成長が進み、日本に来るインセンティブが低下しています。そのため、人材の確保が難しくなり、採用コストも上昇しています。今後、育成就労や特定技能制度が進むと、より高い賃金を求めて他国へ流出する可能性が高いと考えられます。

一方、ミャンマーやラオスは状況が異なります。ミャンマーは一時期経済成長していましたが、コロナ後に軍事政権となり、私が2013年に滞在していた頃よりも状況は悪化しています。そのため、日本で働きたい人が非常に多いです。ラオスは東南アジアの中でも最も発展が遅れている国の一つで、人件費も低く、日本への魅力がまだ強いため、日本での定着率が高いと考えています。

両国に共通する特徴として、仏教徒が多く、日本人の性格と相性が良いと感じています。ラオスについては、東南アジアの他国と比べて非常に穏やかで、クラクションもほとんど鳴らないほど静かな文化です。争いを好まず、協調性が高いので、日本に来ても馴染みやすいと思います。ただし、静かな性格ゆえに、建設業の現場など口調が強い職場ではストレスを感じやすく、相談が多い傾向があります。逆に介護の現場などは非常に適していると考えています。

現場での課題としては、まず言葉の壁があります。日本語が話せないこと、文化の違いも大きな問題です。例えば、日本人は丁寧に物を扱いますが、外国人は雑になりがちです。また、生活習慣の違いからゴミ出しのルールが守れないなどの問題もあります。これらを解決するために、日本語教育に力を入れています。現地での事前学習はもちろん、日本に来てからも継続的なサポートが重要です。

さらに、現場では「見て覚える」という方法は通用しません。きちんと教えることが必要です。言葉が通じるようになればコミュニケーションが円滑になり、ストレスが減り、生産性も向上します。また、日本では「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」が重要ですが、外国人はこの文化がなく、自分に不利なことは言わない傾向があります。指示は具体的に伝える必要があります。「察してほしい」という日本的な文化は通じませんので、明確な指示が必要です。

最後に、現地の送り出し機関のスタッフと、現在勉強中の技能実習生をご紹介します。

送り出し機関スタッフ
「nmsの送り出し、ウダイと申します。どうぞよろしくお願いします。現在、日本語学校を運営し、日本に送る技能実習生に日本語を教えています。」

技能実習生の自己紹介
「おはようございます。私の名前はツダです。18歳です。よろしくお願いします。」
「初めまして。私はツアーです。23歳です。よろしくお願いします。」



例会の様子

出席報告

会員総数 出席 出席率 
34名 21名64.71%

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